日本地球惑星科学連合2014年大会

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ポスター発表

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[O-04_29PO1] 高校生によるポスター発表

2014年4月29日(火) 13:45 〜 15:15 3階ポスター会場 (3F)

高校生が気象、地震、地球環境、地質、太陽系などの地球惑星科学分野で行った学習・研究活動をポスター形式で発表します。 地球惑星科学分野の第一線の研究者と同じ会場で発表し、研究者と議論できる機会を提供します。2006年から開催しているパブリックセッションです。日本地球惑星科学連合の広報普及委員がコンビーナーです。

14:45 〜 15:15

[O04-P23] 反磁性磁化率をはかる ~永久磁石を使用し磁場勾配力と重力とを直交させた測定法 ~

*永田 英1、*神野 佑介1、*戸田 拓邦1 (1.大阪府立春日丘高等学校 定時制の課程)

キーワード:地質,岩石,化石,測定法開発,鉱物同定

【概要】
一般に磁石に反応しないと思われている物質も,非常に弱いながら磁気活性をもつ.反磁性物質の非常に小さい磁化率を,重力と磁場勾配力を直交させることで,永久磁石レベルの弱い磁場で計測できる装置を考案し製作した.試料にかかる磁場勾配力と重力と吊した糸の張力の3力のつりあいを利用し磁化率を求めた.磁石を平行に向かい合わせた磁気回路を用いて,磁場勾配力が極大になる点を一意的に決定できた.6種類の反磁性物質の磁化率を2桁に渡り測定したところ,ほぼ文献値に一致し,この装置が10-7emu/gレベルの反磁性磁化率を測定できることを検証した.今後,測定精度を上げることにより,岩石中の鉱物を同定することができると見込まれる.