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[SGD22-02] 地熱地域における臨時観測で得たgPhone重力計のドリフトについて
キーワード:相対重力計, 重力時間変化, 八丈島, 地上観測
八丈島の温泉モニタリングを目的として、連続観測用スプリング相対重力計で あるgPhone重力計(Micro-g LaCoste社製)が複数台導入された。2011年2月から 2012年12月にかけて、1~4ヶ月間の連続観測を、異なる重力計・観測状況におい て断続的に実施した。取得したデータを使って重力計の安定性の指標となるドリ フトを計算して比較した。その結果、得られたドリフト変化は、重力計や場所ご とに固有の特徴をもっていた。全体としてみると、gPhone重力計の初期ドリフト が安定するまで、多くの場合1ヶ月程度かかっていた。それ以降、ドリフトレー トの直線性はよくなるが、絶対値は小さいもので数マイクロガル/日であった。 gPhoneのドリフトレートの大きさは、シントレックスCG-3M重力計の数百マイク ロガル/日よりかなり小さいが、ほぼゼロに近い超伝導重力計(iGrav SGの公称 値:0.5マイクロガル/月)には及ばない。発表の際には八丈島から九州の地熱発電所に移設したgPhone-133の結果も合わせて示したい。