日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-TT 計測技術・研究手法

[S-TT59_29PO1] 合成開口レーダー

2014年4月29日(火) 18:15 〜 19:30 3階ポスター会場 (3F)

コンビーナ:*山之口 勤(一般財団法人 リモート・センシング技術センター)、小林 知勝(国土交通省国土地理院)、宮城 洋介(防災科学技術研究所)

18:15 〜 19:30

[STT59-P06] X-band SAR衛星・Cosmo-SkyMedを利用した桜島のモニタリング

*宮城 洋介1小澤 拓1島田 政信2 (1.防災科学技術研究所、2.宇宙航空研究開発機構)

キーワード:合成開口レーダ, 桜島, 地殻変動

九州南部,鹿児島県に位置する桜島は,現在日本で最も活発な火山である.2006年6月に昭和火口から再開した噴火活動は,2009年以降,より活発になり,現在でもたびたび爆発的噴火を起こしている.また2012年7月24日には,南岳山頂火口でおよそ1年半ぶりに噴火が起こった.桜島における現在の噴火活動を理解し,今後の噴火活動を予測するためにも,定期的なモニタリングを行う必要がある.活動中の火山における現地観測は危険を伴うため,一般には困難であるが,人工衛星搭載のセンサを利用したリモートセンシング観測であれば,活動中の火山であっても定期的に,しかも広域を一度に観測することができる.とりわけ能動型のマイクロ波センサである合成開口レーダ(SAR)は,昼夜を問わず観測が可能で,雲や噴煙を透過し地上を観測することができる.このため,噴火活動中でも火口のモニタリングが可能であり,またその位相情報を利用した差分干渉解析(DInSAR解析)により面的な地殻変動の検出も可能となる.本発表では,イタリアのX-band SAR衛星・COSMO-SkyMed(以下CSK)によるデータを利用し,桜島南岳の火口の変化を検出した.また,DInSAR解析も試みた.