日本地球惑星科学連合2014年大会

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口頭発表

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[U-07_1PM1] Future Earth - 持続可能な地球へ向けた統合的研究

2014年5月1日(木) 14:15 〜 16:00 501 (5F)

コンビーナ:*氷見山 幸夫(北海道教育大学教育学部)、中島 映至(東京大学大気海洋研究所)、安成 哲三(総合地球環境学研究所)、植松 光夫(東京大学大気海洋研究所)、座長:小池 俊雄(東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻)

15:10 〜 15:35

[U07-11] 地理空間データとフューチャーアース:デジタル標高モデルを例に

*小口 高1 (1.東京大学・空間情報科学研究センター)

キーワード:フューチャーアース, 地理空間データ, デジタル標高モデル, デジタルアース

フューチャーアースは1998年にアル・ゴアが提唱したデジタルアースの概念と関連する。デジタルアースは世界の多様な解像度の地理空間データを整備して広く公開し、全球~地域スケールの環境問題の解決に効率的に取り組める状況の国際的な普及を目的としていた。次いで関連する国際プロジェクトも始まったが、アル・ゴアの大統領選挙での敗北もあり、21世紀の活動は相対的に地味なものとなっている。ただしデジタルアースの概念の一部は、世界中で日々活用されるようになったグーグルアースやビングマップスのようなインターネットサービスとして具現化された。これらのサービスは、主に多様な解像度の地図、衛星画像、航空写真の閲覧を目的としている。一方、デジタルアースには、科学や文化などに関するより多様な地理空間データを提供する計画も含まれていた。このためのデータの整備と公開は、一般的な地図や画像に比べると進んでいない。しかし徐々には進んでおり、その動向を理解しつつ地理空間データを活用し、フューチャーアースの活動に取り入れていくことが重要である。本発表では地理空間データのうち、もっとも基本的なものの一つであるデジタル標高モデル(DEM)を取り上げ、解像度の異なるDEMの世界もしくは地域における整備状況と、フューチャーアースと関連するDEMの応用事例を紹介する。