18:15 〜 19:30
[PCG30-P08] ほうおう座流星群の予報計算
キーワード:ほうおう座流星, 予報計算
1956年に大出現したほうおう座流星群は、289P/ブランパン(Blanpain)彗星を母彗星とする流星群である。この流星群の特徴は、地球に対する衝突速度が10km/sと流星群の中で最も遅いことと、ダストトレールが頻繁に木星に接近して軌道を曲げられるために予報計算が困難であることである。この流星群が2014年に再び出現することが予報されたため、2次元ダストトレール計算を行い、流星を出現させる原因となるダストトレールの特定を試みた。
1956年の大出現は、18-19世紀に低速度で放出された多数のダストトレールが同時に接近するという極めて稀な現象が起こったために、衝突速度が最低のこの流星群でも多数の火球が出現したらしいことがわかった。一方で、2014年の出現では、19-20世紀のダストトレールがばらけて接近するため、出現数はあまり多くないと予想されたが、実際の観測でもHR5程度の出現にとどまった模様である。
ほうおう座流星群の出現には95年の周期性があり、次回の顕著な出現は2051年になると予想される
1956年の大出現は、18-19世紀に低速度で放出された多数のダストトレールが同時に接近するという極めて稀な現象が起こったために、衝突速度が最低のこの流星群でも多数の火球が出現したらしいことがわかった。一方で、2014年の出現では、19-20世紀のダストトレールがばらけて接近するため、出現数はあまり多くないと予想されたが、実際の観測でもHR5程度の出現にとどまった模様である。
ほうおう座流星群の出現には95年の周期性があり、次回の顕著な出現は2051年になると予想される