日本地球惑星科学連合2015年大会

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[O-01] ジオパークへ行こう

2015年5月24日(日) 14:15 〜 16:00 国際会議室 (2F)

コンビーナ:*渡辺 真人(産業技術総合研究所地質情報研究部門)、座長:渡辺 真人(産業技術総合研究所地質情報研究部門)

14:35 〜 14:55

[O01-02] さあ、行こう!一億年時間旅行へ~三笠ジオパークで“見る・学ぶ・食べる”

*栗原 憲一1下村 圭1 (1.三笠ジオパーク推進協議会事務局)

キーワード:一億年時間旅行, 理科教育, 社会科教育, 教育旅行, 三笠ジオパーク

北海道中央部に位置する三笠ジオパークは、2013年9月に日本ジオパークとして認定された地域である。当地は、明治元(1868)年、三笠幌内地区と呼ばれる場所で大地の遺産である「石炭」が発見されたことを契機に開拓された場所である。そのため、まちの形成そのものが“ジオ”と密接に関わってきた歴史をもち、明治期以降の北海道開拓の一端を知ることができる。さらに、「石炭」発見にともなう地下資源調査の折に、当地域には保存良好な1億年前のアンモナイト化石が発見されることも判明した。これをきっかけとして、北海道におけるアンモナイト研究が積極的に進められるようになり、現在では、三笠は世界的にも有名なアンモナイトの産地としても知られている。

このように、三笠ジオパークは、アンモナイトが海を泳いでいた1億年前から、炭鉱まちとして栄えた現在まで、「一億年時間旅行」を気軽に楽しむことができる場所である。現在、様々なジオパーク活動が展開されており、中でも、理科教育、社会科教育に応用できるジオサイトが多くあることから、これらに関する教育旅行の誘致を積極的に進めている段階である。

そこで本講演では、三笠ジオパークの特徴を紹介し、本ジオパーク内でしか行うことのできない学習、体験等について紹介したい。