18:15 〜 19:30
[PEM07-P07] 1900-2014年における太陽風の気候影響の相関地図による解析
キーワード:太陽風, 気温, テレコネクションパターン, 北極振動, 太平洋十年規模振動
我々は、太陽風の気候影響を調べるために、地磁気擾乱指数(aa指数)と地表気温との相関やテレコネクションパターン(北極振動、太平洋十年規模振動など)との関係を、相関地図(相関係数の地理的分布)を用いて検討している。
相関を求める際、QBO (赤道域成層圏準二年振動)の位相に基づく層化が本質的に重要であることが分かっているが、位相の見積もりの信頼性が高い期間は1942年からである。しかし、1900年まで遡ってQBOの位相を推定した報告もあるので、ここではこのデータを利用して1900年から2014年までの期間について解析を行った。相関の時間窓は主として20年とした。
1942年からの期間について観測されたテレコネクションパターンとの類似は、1900年から1941年の期間についても見られた(図1参照)。これにより、1900年から一貫して、太陽風はテレコネクションパターンに(従って気候に)大きな影響を与えていることが分かった。なお、1942年~2014年で観測された長期間に亘って高い相関を保つ「特異地点」(例えば太平洋中央部の逆相関)では、1930年頃に相関の符号が逆転していた。
相関を求める際、QBO (赤道域成層圏準二年振動)の位相に基づく層化が本質的に重要であることが分かっているが、位相の見積もりの信頼性が高い期間は1942年からである。しかし、1900年まで遡ってQBOの位相を推定した報告もあるので、ここではこのデータを利用して1900年から2014年までの期間について解析を行った。相関の時間窓は主として20年とした。
1942年からの期間について観測されたテレコネクションパターンとの類似は、1900年から1941年の期間についても見られた(図1参照)。これにより、1900年から一貫して、太陽風はテレコネクションパターンに(従って気候に)大きな影響を与えていることが分かった。なお、1942年~2014年で観測された長期間に亘って高い相関を保つ「特異地点」(例えば太平洋中央部の逆相関)では、1930年頃に相関の符号が逆転していた。