日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 U (ユニオン) » ユニオン

[U-05] Future Earth - 持続可能な地球へ向けた統合的研究

2015年5月25日(月) 11:00 〜 12:45 103 (1F)

コンビーナ:*氷見山 幸夫(北海道教育大学教育学部)、中島 映至(東京大学大気海洋研究所)、谷口 真人(総合地球環境学研究所)、大谷 栄治(東北大学大学院理学研究科地学専攻)、座長:鈴木 康弘(名古屋大学)

12:20 〜 12:45

[U05-09] 都市レジリエンス向上に向けた土地利用シナリオ分析

*山形 与志樹1村上 大輔1 (1.国立環境研究所)

キーワード:都市レジリエンス, 土地利用シナリオ, 社会経済シナリオ, 災害リスク

今後の気候変動に伴う災害リスクの全球的な上昇が予測されており、人口成長/縮退といった今後の社会経済シナリオ等も勘案しながら、全球、国、都市といったあらゆる空間スケールで災害に適応していくこと重要となる。本研究では、都市・地域スケールにおいて災害リスクへの緩和策と適応策を導入することの効果を、経済均衡モデルの一つである土地利用交通エネルギーモデルを用いて分析する。具体的には、CO2排出削減等の緩和策の一つとして知られるコンパクト化政策と河川氾濫リスクの高い地域の居住者を減らそうという適応策に着目し、それらの有無が被災時の損害額に及ぼす影響を、東京大都市圏を対象に評価する。また、政策の有無が土地利用に及ぼす影響についても分析する。以上を踏まえ、都市レジリエンスについて考察する。