18:15 〜 19:30
[MIS27-P04] 災害の低減に貢献するための地震火山観測研究における高知地震電磁気複合観測点の設置とその科学的背景
キーワード:電磁計測, 高知県, 黒潮町, 地震予知
2014年9月に開催された国際測地学・地球物理学連合(IUGG)傘下の「地震・火山に関する電磁現象」国際ワーキンググループの総会では,単独の手法で精度の高い予測を行うのは難しいという意見が期せずして,多くの研究者から同時に発せられた.複数観測項目による先行現象を使用する事が短期予測実現のための王道という事である.ただし,ここで注意しなくてはならないのは,科学的に意味のある先行現象を組み合わせる事で,そこを間違えると先行現象の研究自体がスポイルされる事になる.
このような見地から,2014年度より開始された国の地震予知研究プロジェクトで,これまで電磁観測点の空白域であった高知県黒潮町に複合地震電磁気観測点を配備する事とした.黒潮町を選定したのには以下の理由がある.
1)内閣府により,黒潮町は南海トラフ沿いの巨大地震で最大の津波高となる34mという数値が発表された.
2)1946年の南海地震で,数多くの先行的な地下水の異常や地殻変動が観測されていた.
というものである.発表では黒潮町観測点で収録された最新のデータを紹介するとともに,今後の研究計画についても紹介したい.
このような見地から,2014年度より開始された国の地震予知研究プロジェクトで,これまで電磁観測点の空白域であった高知県黒潮町に複合地震電磁気観測点を配備する事とした.黒潮町を選定したのには以下の理由がある.
1)内閣府により,黒潮町は南海トラフ沿いの巨大地震で最大の津波高となる34mという数値が発表された.
2)1946年の南海地震で,数多くの先行的な地下水の異常や地殻変動が観測されていた.
というものである.発表では黒潮町観測点で収録された最新のデータを紹介するとともに,今後の研究計画についても紹介したい.