18:15 〜 19:30
[O01-P19] ジオストーリーでつながるジオパーク間の交流
キーワード:ジオパーク, 地学教育, 下仁田
群馬県南西部に位置する下仁田ジオパークは、信州と関東を結ぶ街道筋に位置し、古くから文化と商品が交差する土地でした。また地質学的にも中央構造線を挟み西南日本外帯と内帯が交差し、日本列島誕生の秘密を握る様々な地質現象を秘めたジオパークです。そんな日本列島の様々な成分が詰まった箱庭的ジオパークだからこそ、他のジオパークとの共通のストーリーも多くあります。
例えば、同じ北関東にある茨城県北ジオパークは、当地域の特産物「下仁田コンニャク」発祥の地ともいえます。コンニャクの製粉技術を開発したのは常陸大宮市生まれの中島藤衛門です。製粉にすることにより遠隔地までの輸送が可能となり、販路を拡大すること
に成功しました。蒟蒻粉は水戸藩の専売品として藩の財源ともなりました。その技
術が明治初期、下仁田の隣村の南牧村に伝わり、その後、より流通に便利な下仁田町で広ま
り、現在まで「下仁田蒟蒻」のブランドとして日本全国に流通しています。
以上のようなジオと人との歴史の繋がりなどを通して、他のジオパークとストーリーを共有することは、二つのメリットがあると考えられます。
1つは、その共有したストーリーをガイドが来訪者に語ることによってジオパーク間の周遊客が期待できます。そして、もう一つは来訪者の出身地のことを紹介することで、少し難しく感じる大地の話も身近なものとして感じることができます。
本発表では、昨年度発足した「日本ジオパーク下仁田応援団」のメンバーがこれまでの経験を基に作った共通のストーリーを報告し、それらを各ジオパーク間で共有できるストーリー作りのきっかけにしたいと思います。
例えば、同じ北関東にある茨城県北ジオパークは、当地域の特産物「下仁田コンニャク」発祥の地ともいえます。コンニャクの製粉技術を開発したのは常陸大宮市生まれの中島藤衛門です。製粉にすることにより遠隔地までの輸送が可能となり、販路を拡大すること
に成功しました。蒟蒻粉は水戸藩の専売品として藩の財源ともなりました。その技
術が明治初期、下仁田の隣村の南牧村に伝わり、その後、より流通に便利な下仁田町で広ま
り、現在まで「下仁田蒟蒻」のブランドとして日本全国に流通しています。
以上のようなジオと人との歴史の繋がりなどを通して、他のジオパークとストーリーを共有することは、二つのメリットがあると考えられます。
1つは、その共有したストーリーをガイドが来訪者に語ることによってジオパーク間の周遊客が期待できます。そして、もう一つは来訪者の出身地のことを紹介することで、少し難しく感じる大地の話も身近なものとして感じることができます。
本発表では、昨年度発足した「日本ジオパーク下仁田応援団」のメンバーがこれまでの経験を基に作った共通のストーリーを報告し、それらを各ジオパーク間で共有できるストーリー作りのきっかけにしたいと思います。