日本地球惑星科学連合2015年大会

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ポスター発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-EM 太陽地球系科学・宇宙電磁気学・宇宙環境

[P-EM28] 磁気圏-電離圏ダイナミクス

2015年5月27日(水) 18:15 〜 19:30 コンベンションホール (2F)

コンビーナ:*三好 由純(名古屋大学太陽地球環境研究所)、長谷川 洋(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)、中野 慎也(情報・システム研究機構 統計数理研究所)、田中 良昌(国立極地研究所)、堀 智昭(名古屋大学太陽地球環境研究所 ジオスペース研究センター)

18:15 〜 19:30

[PEM28-P09] ジオスペース探査衛星ERG搭載用フラックスゲート磁力計の性能評価

*野村 麗子1松岡 彩子1寺本 万里子1 (1.宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)

2014年11月5日から8日にかけて行われた,次期ジオスペース探査衛星ERGに搭載されるフラックスゲート磁力計機器の性能評価試験の結果を報告する.
 このフラックスゲート磁力計機器は,8000nTレンジの場合5nTの精度(0.03%)で,地球周辺の磁場を観測できることが求められる.その要求が満たされているかどうか評価するために,信号処理回路部のADCに~0から±3Vの連続的に変化する電圧を入力し,ディジタル値の出力と比較することによって,ADCにおける入出力値の線形性を調べた.また,信号処理回路部のADCへの入力電圧を~0から±3Vのうち0.15Vずつ変化させ,30秒間の出力ディジタル値を記録し,ADCにおけるノイズが入力電圧によってどのように変化するかノイズ特性を調べた.
 フラックスゲート磁力計機器は,センサ部にフィードバック電流を与えることにより,外部磁場を測定することができる.このフィードバックによって,外部磁場への応答がどのくらいの時間遅れを伴うか,どのくらいの急激な磁場変動まで計測することができるか,把握することが重要になる.信号処理回路部のADCに既知の電圧(10Hz正弦波,±4000nT程度の磁場に相当する振幅)を入力し,出力ディジタル値と相互相関を取ることによって,時間遅れを導出した.
 以上の性能評価試験の結果を報告する.