17:15 〜 18:30
[MIS34-P18] 2016年熊本地震発生域における緊急合同地震観測 - 臨時地震観測網の構築 -
キーワード:2016年熊本地震、地震観測
2016年4月14日21時26分に熊本県でM6.5の地震が発生し,熊本県益城町で震度7,玉名市,西原村,宇城市,熊本市で震度6弱を記録したほか,広い範囲で震度5強から1を記録した.翌々日の4月16日1時25分にはM7.3の地震が発生し,4月28日には震度1以上を観測する地震は1000回を越え広い範囲で今なお活発な地震活動が続いている.2016年熊本地震合同地震観測グループでは4月14日の地震発生後に緊急合同地震観測を実施し,余震発生領域に緊急地震観測網を展開した.5月1日までの期間に37点の地震観測点を設置し,うち10点はテレメータ収録装置を用いリアルタイムでデータを取得している.さらに加えて,日奈久断層帯の中央部に位置する八代市周辺部,布田川断層帯の北東延長に位置する阿蘇北東地域及び両断層帯が交差する領域の西部にそれぞれ10点ずつ現地収録型の地震観測装置を設置した.5月12日時点ではまだ全ての観測点の設置は完了していないが,先に展開した37点と合わせて計67点で地震波形記録が収録される予定である.また,九州大学では2016年熊本地震発生前より別府-島原地溝帯周辺で臨時地震観測を実施している.これらの密な観測データにより今回の地震に伴って布田川・日奈久断層帯で発生した余震の詳細な震源分布や発震機構を求めることができ,2016年熊本地震の発生メカニズムが明らかにされることが期待される.
謝辞
本研究の一部は文部科学省による「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画」の支援及び科学研究費補助金「2016 年熊本地震と関連する活動に関する総合調査」(代表:清水 洋)によって実施されました.また,東京大学地震研究所共同研究プログラムの援助をうけました.ここに記して感謝の意を表します.
謝辞
本研究の一部は文部科学省による「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画」の支援及び科学研究費補助金「2016 年熊本地震と関連する活動に関する総合調査」(代表:清水 洋)によって実施されました.また,東京大学地震研究所共同研究プログラムの援助をうけました.ここに記して感謝の意を表します.