[M-TT31] インフラサウンド及び関連波動が繋ぐ多圏融合地球物理学の新描像

[MTT31-06] 重力音波モードから内部重力波モードへの遷移周期帯付近の微気圧変動パワースペクトル

★招待講演

*家森 俊彦¹、小田木 洋子²、青山 忠司³、佐納 康治²、田中 良和³ (1.京都大学大学院理学研究科付属地磁気世界資料解析センター、2.朝日大学、3.京都大学大学院理学研究科)

キーワード：微気圧変動、重力音波、内部重力波、パワースペクトル密度

地震や火山噴火、竜巻などの際に、地球表面と超高層の間でしばしば200秒から280秒程度の間に3種類の共鳴周期を持つ音波共鳴現象が観測されてきた。(Kanamori and Mori, 1992; Iyemori et al., 2005; Saito et al., 2011; Nishioka et al., 2013) これら周期は、Brunt-Väisälä周期より短く重力音波のカットオフ周期に近い。一方、地上での微気圧変動では、7分程度から10分、あるいは20分程度のゆっくりした内部重力波モードの変動がしばしば観測される。重力音波モードから内部重力波モードへの遷移周期帯付近の微気圧変動パワースペクトル密度分布がどのようになっているのかを、国内数ヶ所およびタイに設置した微気圧観測装置データを基に統計的に調べた結果を示す。