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[O02-P03] 廃棄泥炭の持つ可能性
キーワード:泥炭、フミン酸、スルホン化、重金属、吸着
泥炭はわが国では北海道に広く分布しており、河川の浚渫に伴い大量に発生するが、その再利用方針は明確には定まっていない。私たちは泥炭の主要成分であるフミン酸の高い陽イオン交換能に注目し、鉛等の重金属の吸着剤として利用できる可能性を調査した。泥炭とそれから抽出したフミン酸とスルホン化したフミン酸の、溶液の各pHにおける鉛の吸着能を調べたところ、スルホン化したフミン酸は酸性溶液中で活性炭や泥炭、通常のフミン酸と比べて高い鉛の吸着能を示した。この結果から、スルホン化したフミン酸は、酸性の鉛廃液からpHの調整を行わずに鉛を除去できる吸着材として使用できることが期待できる。