日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

ポスター発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-02] 高校生によるポスター発表

2016年5月22日(日) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (国際展示場 6ホール)

コンビーナ:*原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、久利 美和(東北大学災害科学国際研究所)、紺屋 恵子(海洋研究開発機構 地球環境変動領域)、成瀬 元(京都大学大学院理学研究科)、山田 耕(早稲田大学政治経済学術院)

13:45 〜 15:15

[O02-P03] 廃棄泥炭の持つ可能性

*松井 勇樹1 (1.東京都立多摩科学技術高等学校)

キーワード:泥炭、フミン酸、スルホン化、重金属、吸着

泥炭はわが国では北海道に広く分布しており、河川の浚渫に伴い大量に発生するが、その再利用方針は明確には定まっていない。私たちは泥炭の主要成分であるフミン酸の高い陽イオン交換能に注目し、鉛等の重金属の吸着剤として利用できる可能性を調査した。泥炭とそれから抽出したフミン酸とスルホン化したフミン酸の、溶液の各pHにおける鉛の吸着能を調べたところ、スルホン化したフミン酸は酸性溶液中で活性炭や泥炭、通常のフミン酸と比べて高い鉛の吸着能を示した。この結果から、スルホン化したフミン酸は、酸性の鉛廃液からpHの調整を行わずに鉛を除去できる吸着材として使用できることが期待できる。