日本地球惑星科学連合2016年大会

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ポスター発表

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[O-02] 高校生によるポスター発表

2016年5月22日(日) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (国際展示場 6ホール)

コンビーナ:*原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、久利 美和(東北大学災害科学国際研究所)、紺屋 恵子(海洋研究開発機構 地球環境変動領域)、成瀬 元(京都大学大学院理学研究科)、山田 耕(早稲田大学政治経済学術院)

13:45 〜 15:15

[O02-P05] 微化石の黄鉄鉱化について

*佐藤 有花1今橋 春日1松倉 亜里紗1齋藤 仁見1本多 好1 (1.群馬県立太田女子高等学校)

キーワード:微化石、フランボイダルパイライト、硫酸塩還元細菌

複数の地域に産出する微化石の研究を行っている際に,黄鉄鉱化した有孔虫・珪藻・微小な貝を見出した.これらを群馬県立自然史博物館の電子顕微鏡で観察すると黄鉄鉱化した化石の微細な木苺状の構造が認められた.木苺状黄鉄鉱は多数のマイクロクリスタルで構成される黄鉄鉱の集合体であり,フランボイダルパイライトとして知られている.フランボイダルパイライトの形態的特徴を記載するため,直径およびマイクロクリスタルの平均長径を計測した.結果,正の相関を示した.この結果は,マイクロクリスタルの成長に伴い,フランボイダルパイライトが成長することを示している.また,還元的環境である水田地下における予備実験を行った.その結果,九ヶ月間で黄鉄鉱の生成が確認された.これらの結果に基づくと,黄鉄鉱化した微化石は硫酸塩還元細菌が生息する還元的環境で形成されると考えられる.