日本地球惑星科学連合2016年大会

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[O-06] JpGU所属の学生・研究者にとってのダイバーシティ推進とは何か?

2016年5月22日(日) 15:30 〜 17:00 202 (2F)

コンビーナ:*坂野井 和代(駒澤大学)、原田 尚美(国立研究開発法人海洋研究開発機構)、高橋 幸弘(北海道大学・大学院理学院・宇宙理学専攻)、小口 千明(埼玉大学大学院理工学研究科)、座長:坂野井 和代(駒澤大学)

15:50 〜 16:10

[O06-05] 男性研究者のワーク・ライフバランス~ワークとライフの垣根を下げてみる~

★招待講演

*青木 賢人1 (1.金沢大学地域創造学類)

キーワード:ワークライフバランス、男性研究者

男性研究者のワークライフバランスに関する一事例として、私のケースを紹介します。
依頼をいただきましたが、ワークライフバランスという話をするのに適した人選かどうか、正直なところ自信はありません。 こんな大学男性研究者もいるという事例報告になればと思っています。育休もそこそこ(まる4か月)取りましたし、それなりに子育てはしているだろうなぁとは思っていますが(自分では・・・苦笑)。
まずは、簡単なパーソナルデータを。46歳。大学で准教授をしています。専門は自然地理学(学位は理学)ですが、所属している学部(金沢大では学類と呼びます)は文系です。
さて、ワークとライフのバランスですが、そもそも、大学研究者は裁量労働制が適用されていて、厳密にオンとオフの仕分けができません。また、大学での講義や会議だけが業務ではなく、地域貢献も重要な要素です。また、専門分野が地理学ということもありフィールド調査も不可欠です。平日・休日、日中・夜間、学期中・長期休業中、国内・国外の隔てなく、さまざまな業務が入ります。
その中で子育て真っ最中です。それを乗り切る上で、「ワーク」と「ライフ」を仕分けしてそのバランスを取ることを考えるよりも、ワークとライフの垣根を意識的に下げてしまおうという方針でやっています。仕事先やゼミに子どもを連れて行っているというやり方です。学生たちや仕事先の皆さんの理解もありなんとか回っています。加えて、当の子ども自身や、関わってくれている学生たちにもいろいろと影響を与えてあげられているのではないかと思っています。職場結婚で夫婦でゼミをやっているという非常に特殊な環境だからこそできる方法かもしれませんが、なにか、皆さんの参考になるような話ができればと思っています。