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[SVC47-P20] 西之島火山の2013-2016年火山活動
キーワード:火山、西之島
2013年11月20日に活動を開始した小笠原諸島西之島火山での火山活動は、約2年間にわたり活発な火山活動を継続してきた。しかしその火山活動にもようやく衰えが認められ、2015年12月以降の調査では噴火活動が確認されなくなった。
海上保安庁では、活動開始が確認されてから現在まで東京工業大学と協力して観測を実施してきた。2016年大会では2015年7月の側噴火以降に変化した活動様式について詳報する。
2015年5月以降から7月頃までは西之島中央部やや南側に形成された火砕丘北東山麓から東側~南側海岸線へ達する溶岩流により面積の増加が認められた。
この期間には、火砕丘山頂にある火口からの噴火活動はほぼ休むことなく連続的に継続していたが、海上保安庁測量船による調査中の7月6日早朝に一時的に噴火が休止した。その約4時間後の10:50頃に火砕丘北側山麓から側噴火が開始したが、翌7日の早朝には、山頂の火口から噴火が再開していた。
この事象以後、火砕丘には大きな火口が2ヶ所形成され、また連続的にストロンボリ式噴火を継続する活動から、間欠的なストロンボリ式噴火に活動様式の変化が認められた。また、溶岩流出も鈍化し、2015年7月以前のような溶岩流の拡大による顕著な面積の増加は認められなくなった。
2015年11月17日には、調査中の航空機内でも明瞭に聴取できた爆発音及び空振を伴ったブルカノ式噴火があったが、2015年12月には噴火活動が認められず、火口内の温度も周辺温度レベルまで低下していた。
2016年1月現在での噴火活動の報告はない。
海上保安庁では、活動開始が確認されてから現在まで東京工業大学と協力して観測を実施してきた。2016年大会では2015年7月の側噴火以降に変化した活動様式について詳報する。
2015年5月以降から7月頃までは西之島中央部やや南側に形成された火砕丘北東山麓から東側~南側海岸線へ達する溶岩流により面積の増加が認められた。
この期間には、火砕丘山頂にある火口からの噴火活動はほぼ休むことなく連続的に継続していたが、海上保安庁測量船による調査中の7月6日早朝に一時的に噴火が休止した。その約4時間後の10:50頃に火砕丘北側山麓から側噴火が開始したが、翌7日の早朝には、山頂の火口から噴火が再開していた。
この事象以後、火砕丘には大きな火口が2ヶ所形成され、また連続的にストロンボリ式噴火を継続する活動から、間欠的なストロンボリ式噴火に活動様式の変化が認められた。また、溶岩流出も鈍化し、2015年7月以前のような溶岩流の拡大による顕著な面積の増加は認められなくなった。
2015年11月17日には、調査中の航空機内でも明瞭に聴取できた爆発音及び空振を伴ったブルカノ式噴火があったが、2015年12月には噴火活動が認められず、火口内の温度も周辺温度レベルまで低下していた。
2016年1月現在での噴火活動の報告はない。