日本地球惑星科学連合2018年大会

セッション情報

[EJ] Eveningポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-DS 防災地球科学

[H-DS09] 海底地すべりとその関連現象

2018年5月22日(火) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7ホール)

コンビーナ:北村 有迅(鹿児島大学大学院理工学研究科地球環境科学専攻)

近年の探査精度の向上により、海底地すべりを含む海底地形変動の存在や様相が明らかになってきた。海底地すべりは、津波や沿岸侵食を引き起こす要因となり、また海底ケーブルやパイプラインの切断、海洋構造物の破壊など、社会に直接または間接的に影響を及ぼすものと認識されている。海底での地すべりは陸域の地すべりに比べてはるかに大きな規模になりうることから、国を超えた監視体制や対策が必要になる。IGCP(地質科学国際研究計画)やIODP(国際深海科学掘削計画)といった国際的枠組みにおいて推進される注目度の高いテーマとなっている。しかしながら、海底地すべりの発生要因やその重力滑動様式は多様であり、これらは未だ系統立てた整理が十分になされていない。
本セッションでは、海底地すべりとそれに関わる現象を対象として、現生の海底や海底下からの情報、また陸上の地層から認められる情報、さらにモデル実験やシミュレーションなども含め、幅広い分野の研究者や技術者の皆様の参加を期待する。海底地すべりとの本質は海底地形変動の一類型と言えるので、海底表層の断層活動や堆積物密度流など科学的本質において通じるテーマの発表も歓迎する。

*北村 有迅1山口 飛鳥2亀田 純3冨安 卓滋1児玉谷 仁1清家 弘治4川端 訓代1濱田 洋平5 (1.鹿児島大学大学院理工学研究科地球環境科学専攻、2.東京大学大気海洋研究所、3.北海道大学大学院理学研究院自然史科学専攻、4.産業技術総合研究所、5.海洋研究開発機構)

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