日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[EJ] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CG 大気水圏科学複合領域・一般

[A-CG38] 北極域の科学

2018年5月24日(木) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7ホール)

コンビーナ:津滝 俊(東京大学)、漢那 直也(北海道大学 北極域研究センター)、鄭 峻介(北海道大学 北極域研究センター、共同)、中村 哲(北海道大学大学院地球環境科学研究院)

[ACG38-P18] ロシア西部北極域の海氷減少と氷河表面変化の関係

*紺屋 恵子1鈴木 和良1 (1.海洋研究開発機構 北極環境変動総合研究センター)

キーワード:北極、ロシア、氷河

近年の北極域での気候変化と指摘されることとして、気温上昇と降水量増加が挙げられる (Bintanja and Selten, 2014; Kusunoki, et al., 2015)。ロシア東部北極海域の海氷は後退が著しく、海氷域の減少と海水温の上昇による氷河域の気温上昇が見られる (Konya et al., 2010)。ロシア西部北極域では陸域で更に広域な雪氷域が存在する。西部では近年、海氷域の大きな変化が見られ、海氷密接度との関連も報告されている(Stokes et al., 2014)。本研究では、カラ海近隣海域の変化による氷河域への影響の大きさを評価する。広い氷河域の存在するロシア西部北極域の3地域を対象として、近年の海氷の後退、地上気象(気温・降水量)、氷河表面状態を比較した。