[ACG38-P18] ロシア西部北極域の海氷減少と氷河表面変化の関係
キーワード:北極、ロシア、氷河
近年の北極域での気候変化と指摘されることとして、気温上昇と降水量増加が挙げられる (Bintanja and Selten, 2014; Kusunoki, et al., 2015)。ロシア東部北極海域の海氷は後退が著しく、海氷域の減少と海水温の上昇による氷河域の気温上昇が見られる (Konya et al., 2010)。ロシア西部北極域では陸域で更に広域な雪氷域が存在する。西部では近年、海氷域の大きな変化が見られ、海氷密接度との関連も報告されている(Stokes et al., 2014)。本研究では、カラ海近隣海域の変化による氷河域への影響の大きさを評価する。広い氷河域の存在するロシア西部北極域の3地域を対象として、近年の海氷の後退、地上気象(気温・降水量)、氷河表面状態を比較した。