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[ACG45-04] SI-CAT気候実験データベースシステムの開発
キーワード:気候変動、リレーショナルデータベース
気候変動の確率的な影響予測を創出するためには、多数のアンサンブル実験の解析が必要である。しかし、「気候変動適応技術社会実装プログラム」(Social Implementation Program on Climate Change Adaptation Technology; SI-CAT)で作成している将来2℃昇温実験や、気候変動リスク情報創生プログラムの成果物である「地球温暖化対策に資するアンサンブル気候予測データベース」(database for Policy Decision making for Future climate change; d4PDF)の総データ容量は、ユーザーが手元にダウンロードして解析するには大きいため(数ペタバイト)、必要なデータを絞り込んでダウンロードする機能が必要である。
SI-CATでは、大規模シミュレーションデータから高速かつ効率的に必要なデータを見付けるための「SI-CAT気候実験データベースシステム」(SI-CAT DBS)を開発している。SI-CAT DBSは、おおまかには、リレーショナルデータベース、データ提供機能、ユーザーインターフェースで構成される。SI-CAT DBSの核となるPostgreSQLを用いたリレーショナルデータベースは、大規模シミュレーションデータを時間と空間で圧縮した情報が登録される。これによりユーザーは必要とするデータがある時間と空間を絞り込むことができる。最初の段階として、SI-CATのメンバーからのニーズが多い降水量、気温、台風トラックデータについてリレーショナルデータベースを開発した。データ提供機能は、絞り込んだ結果に基づき、時間と空間でデータを切り出してダウンロードするための機能である。これらの機能を簡易に使用するために、Webベースのユーザーインターフェースを作成して、SI-CAT DBSのプロトタイプの運用試験を「データ統合・解析システム」(Data Integration and Analysis System Program; DIAS)のサーバーで行っている。
SI-CAT DBSは2018年度にDIASから公開する予定である。SI-CAT DBSで開発する技術は、シミュレーションや観測を問わず、他の分野の大規模データにおいても有用であると考えている。SI-CAT DBSの開発状況やプロトタイプの機能について、活用事例を交えて報告する。
SI-CATでは、大規模シミュレーションデータから高速かつ効率的に必要なデータを見付けるための「SI-CAT気候実験データベースシステム」(SI-CAT DBS)を開発している。SI-CAT DBSは、おおまかには、リレーショナルデータベース、データ提供機能、ユーザーインターフェースで構成される。SI-CAT DBSの核となるPostgreSQLを用いたリレーショナルデータベースは、大規模シミュレーションデータを時間と空間で圧縮した情報が登録される。これによりユーザーは必要とするデータがある時間と空間を絞り込むことができる。最初の段階として、SI-CATのメンバーからのニーズが多い降水量、気温、台風トラックデータについてリレーショナルデータベースを開発した。データ提供機能は、絞り込んだ結果に基づき、時間と空間でデータを切り出してダウンロードするための機能である。これらの機能を簡易に使用するために、Webベースのユーザーインターフェースを作成して、SI-CAT DBSのプロトタイプの運用試験を「データ統合・解析システム」(Data Integration and Analysis System Program; DIAS)のサーバーで行っている。
SI-CAT DBSは2018年度にDIASから公開する予定である。SI-CAT DBSで開発する技術は、シミュレーションや観測を問わず、他の分野の大規模データにおいても有用であると考えている。SI-CAT DBSの開発状況やプロトタイプの機能について、活用事例を交えて報告する。