日本地球惑星科学連合2018年大会

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[O-06] ジオパークがつなぐ地球科学と社会 ー10年の成果と課題ー

2018年5月20日(日) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7ホール)

コンビーナ:松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、市橋 弥生(佐渡市教育委員会)、小原 北士(Mine秋吉台ジオパーク推進協議会、共同)、大野 希一(島原半島ジオパーク協議会事務局)

[O06-P14] 科学と住民をつなぐジオパークの役割
~伊豆大島・崩壊斜面モニタリング調査を通して考える~

*臼井 里佳1武藤 静2椋本 真里奈2西谷 香奈3岩崎 紀子1 (1.伊豆大島ジオパーク推進委員会、2.環境省 関東地方環境事務所 伊豆諸島自然保護官事務所、3.グローバルネイチャークラブ)

伊豆大島では、2013年10月に発生した大規模土砂災害後の崩壊斜面の安定を目的として、2014年11月にヘリコプターから外来種を含む種子の散布が行われた。伊豆大島ジオパークでは2015年3月にプロジェクトチームを発足させ、モニタリング調査を開始した。

プロジェクトチームのメンバーは、環境省、気象庁、東京都大島支庁、東京農工大学、伊豆大島ジオガイドの会、大島自然愛好会、伊豆大島ジオパーク推進委員会事務局などで、ジオパークのつながりを軸に調査を継続。1~2ヶ月ごとに、植物の量・種類、木の高さ、気象情報(雨量や風速など)、流出した土砂とリター(枯葉や落葉)の量を計測し、データ化している。

伊豆大島ジオパークでは、これらの調査結果を定期的に住民へ還元し「自らの暮らす地域への理解や防災意識を促進する」ことを目的に、2017年3月、 モニタリング調査報告会と現地観察会を行った。2018年3月にも同様のイベントを行い、参加住民からの意見を聞き、とりまとめる予定である。

私たちは、ジオパークは様々な立場の地域住民と、科学をつなぐ役割を担っていると考えている。
3月に開催する報告会・現地観察会での聞き取り結果も踏まえ、その効果について検証・考察する。