[MGI23-P07] データリポジトリとデータジャーナルの連携 -国立極地研究所の事例-
キーワード:データリポジトリ、データジャーナル、北極域データアーカイブ(ADS)
国立極地研究所は南極観測事業や北極域研究を通して多種多様な極域科学データを取得してきた。そのデータ公開は「JARE date reports」や「NIPR Arctic Data Reports」を通して行ってきている。またデータ自体の管理・公開システムとして北極域データアーカイブ(Arctic Data archive System(ADS)の整備が行われた。さらにはADSでは、公開されたデータに永続的なリンクを提供するシステムとしてのデータDOIの付与も開始した。極地研ではDOI付与する条件として、品質管理済みのデータを対象とした。またデータの品質保証を行うために、データジャーナルにおける査読の枠組みの活用を議論するとともに、「JARE date reports」や「NIPR Arctic Data Reports」の役割を再考し、品質管理済みの実データの流通を目的として新たなデータジャーナル「Polar Data Journal」の発刊を行った。ADSは「Polar Data Journal」の主たるデータリポジトリとしての役割を果たしている。 PDJの発刊とADSの連携は、科学データの科学的資産や研究業績としての評価に貢献し、オープンサイエンスの推進に資する活動となる。