[MIS16-P02] 気象レーダーで観測した2017年新燃岳噴火と2018年草津白根山噴火
キーワード:火山噴煙、気象レーダー
2017年10月に霧島山(新燃岳)で、2018年1月に草津白根山(本白根山)で噴火が発生した。新燃岳の噴火では、噴火が比較的長時間継続したため、曇りや雨の時間帯は目視による噴煙の観測が出来なかった。本白根山の噴火の場合は、そもそも本白根山にカメラが向いていなかった。そのような状況においても、気象レーダーによる観測は、噴火活動の監視に有効であった。
一方、気象レーダーによる噴煙観測には大きく2つの課題がある。一つは、レーダーによる噴煙高度の推定には誤差があること、もう一つはレーダーエコーにどの程度火山灰(礫)が含まれているかの推定が難しいことである。前者については、気象庁の作成する局地解析(LA)データによる大気の屈折率を用いて、ビームパスを高度に見積もる手法を紹介する。後者については、二重偏波レーダーなど先進的なレーダーを導入し、観測事例を増やす必要がある。
発表では、気象レーダー観測による解析の結果と今後の展望について述べる。
一方、気象レーダーによる噴煙観測には大きく2つの課題がある。一つは、レーダーによる噴煙高度の推定には誤差があること、もう一つはレーダーエコーにどの程度火山灰(礫)が含まれているかの推定が難しいことである。前者については、気象庁の作成する局地解析(LA)データによる大気の屈折率を用いて、ビームパスを高度に見積もる手法を紹介する。後者については、二重偏波レーダーなど先進的なレーダーを導入し、観測事例を増やす必要がある。
発表では、気象レーダー観測による解析の結果と今後の展望について述べる。