日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] ポスター発表

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[O-02] 高校生によるポスター発表

2018年5月20日(日) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7ホール)

[O02-P01] 松本市街地の雲海

*小俣 いつ子1、*藤井 遥香1 (1.長野県松本深志高等学校)

キーワード:松本盆地、雲海、逆転層

私たちが所属する地学会の合宿の朝に,偶然学校の屋上から眼下に広がる雲海を見た.目の前の自然現象に驚き,そのきれいさに圧倒され,この雲海がどうしてできたのか不思議に思い形成原因を調べることにした.この雲海は松本盆地でよく見られる「逆転層」による気温の逆転現象がかかわっていると仮説を立て,駅から松本深志高校までの登校途中に徒歩で標高別で3点の気温観測をした.その結果,松本市街地では,標高が高くなるにつれ気温が上がる気温の逆転現象がしばしば起こっていることがわかった.続いて写真を撮ってつないで動画にできるコマドリカメラを用いて雲海ができる様子の動画を撮り,雲海ができている日は夜晴れていて逆転現象が起こっていることが多いことが判明したため原因は山からの霧か放射霧か川霧だという可能性が高まった.続いてこの雲海の霧の正体は川霧ではないかと仮説を立て,松本市街地を流れる女鳥羽川の川岸にコマドリカメラを設置し観測した結果,川霧が発生原因ではないことがわかった.