日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] ポスター発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-02] 高校生によるポスター発表

2018年5月20日(日) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7ホール)

[O02-P30] たまねぎ状風化の形成過程

*澁谷 孝希1、*尾﨑 麟太郎1、*井浦 瑞葵1、*太田 真衣佳1 (1.長野県屋代高等学校)

長野県松本市女鳥羽川周辺の地質調査により堆積岩のたまねぎ状風化を発見した。水平に堆積した砂や泥の層が風化の過程でたまねぎ状になっていくことを不思議に思い研究を始めた。現地調査・掘削、モデル実験、Feイオン量の測定実験を行った結果に基づいて、以下のように物理的風化と化学的風化の相互作用によって形成されると考察した。

1.地層に水平方向と鉛直方向の節理が生じ、そこから水が入って最外殻ができる。

2.外側から内側に向かって皮の層ができる。

3.2の時に、Feイオンが岩石内の鉱物から水に溶けて溶脱し皮の部分に集まる。外側の(古い)皮は、水が多く流れたためにFeイオンも皮の外へ流出する。