[O02-P30] たまねぎ状風化の形成過程
長野県松本市女鳥羽川周辺の地質調査により堆積岩のたまねぎ状風化を発見した。水平に堆積した砂や泥の層が風化の過程でたまねぎ状になっていくことを不思議に思い研究を始めた。現地調査・掘削、モデル実験、Feイオン量の測定実験を行った結果に基づいて、以下のように物理的風化と化学的風化の相互作用によって形成されると考察した。
1.地層に水平方向と鉛直方向の節理が生じ、そこから水が入って最外殻ができる。
2.外側から内側に向かって皮の層ができる。
3.2の時に、Feイオンが岩石内の鉱物から水に溶けて溶脱し皮の部分に集まる。外側の(古い)皮は、水が多く流れたためにFeイオンも皮の外へ流出する。
1.地層に水平方向と鉛直方向の節理が生じ、そこから水が入って最外殻ができる。
2.外側から内側に向かって皮の層ができる。
3.2の時に、Feイオンが岩石内の鉱物から水に溶けて溶脱し皮の部分に集まる。外側の(古い)皮は、水が多く流れたためにFeイオンも皮の外へ流出する。