[O02-P78] 大気汚染物質と視程の関係
キーワード:気象、大気汚染、視程
私たちは大気汚染物質による視程への影響について研究している。
今回私たちは、写真から判断した視程を、独自に決定した五段階の視程評価に基づき分類・数値化し、その視程評価が大気汚染物質による影響を受けていないかについて調べた。また、大気汚染物質だけでなく、各気象要素による影響についても調べてみた。解析には本校の屋上で観測された大気汚染物質濃度(PM2.5など)と気象(気温、水蒸気量など)のデータ、そして毎日定時に同じ校舎の窓から撮った写真(伊吹山・御岳山)を利用した。
多変量解析を用いて解析した結果、視程はPM2.5などの大気汚染物質の影響を受けていたことが分かった。しかしPM2.5の値が高いとき、視程は悪くなる(視程が良いとき、PM2.5の値が低い)傾向はあるが、必ずしもPM2.5の値が低いときに視程が良いとは限らなかった。また気象要素による影響では、特に水蒸気濃度が視程に影響を与えていることが分かったが、水蒸気濃度についても、必ずしも水蒸気濃度の値が低いときに視程が良いとは限らなかった。
さらに今回、得られた解析結果にそぐわないデータ(PM2.5の値と視程評価の値がともに低い)についてエラーではなく何かのシグナルと考え、何か特別なイベントがなかったかについても調べてみた。
今回私たちは、写真から判断した視程を、独自に決定した五段階の視程評価に基づき分類・数値化し、その視程評価が大気汚染物質による影響を受けていないかについて調べた。また、大気汚染物質だけでなく、各気象要素による影響についても調べてみた。解析には本校の屋上で観測された大気汚染物質濃度(PM2.5など)と気象(気温、水蒸気量など)のデータ、そして毎日定時に同じ校舎の窓から撮った写真(伊吹山・御岳山)を利用した。
多変量解析を用いて解析した結果、視程はPM2.5などの大気汚染物質の影響を受けていたことが分かった。しかしPM2.5の値が高いとき、視程は悪くなる(視程が良いとき、PM2.5の値が低い)傾向はあるが、必ずしもPM2.5の値が低いときに視程が良いとは限らなかった。また気象要素による影響では、特に水蒸気濃度が視程に影響を与えていることが分かったが、水蒸気濃度についても、必ずしも水蒸気濃度の値が低いときに視程が良いとは限らなかった。
さらに今回、得られた解析結果にそぐわないデータ(PM2.5の値と視程評価の値がともに低い)についてエラーではなく何かのシグナルと考え、何か特別なイベントがなかったかについても調べてみた。