日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-05] キッチン地球科学 -手を動かして頭脳を刺激する実験-

2018年5月20日(日) 09:00 〜 10:30 コンベンションホールA(CH-A) (幕張メッセ国際会議場 2F)

コンビーナ:熊谷 一郎(明星大学理工学部)、久利 美和(東北大学災害科学国際研究所)、栗田 敬、座長:熊谷 一郎(明星大学理工学部)、久利 美和(東北大学災害科学国際研究所)

10:05 〜 10:25

[O05-05] ギネスビールの泡が作る模様と流れの科学

★招待講演

*渡村 友昭1岩坪 史弥1杉山 和靖1山本 研一朗2四元 祐子2塩野 貴史2 (1.大阪大学、2.キリン株式会社)

キーワード:気泡、流体力学、密度流

グラスに注いだギネスビールの中に見られる気泡数密度分布の模様が発生するメカニズムを明らかにするため,模様と気泡個々の動きを計測した.高速度ビデオカメラを用いて撮影した動画から,模様の伝播速度と気泡個々の速度の差を調査した.その結果,模様とは気泡の少ない液塊により構成されていることが分かった.さらに,気泡速度の時間変動より,気泡の少ない流体塊が傾斜壁面近傍に沿って下降するすることが分かった.これらの結果と傾斜壁面を流化する液膜との現象比較を行い,模様とは流下液膜に生じる転波により生じると結論した.