日本地球惑星科学連合2018年大会

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[JJ] ポスター発表

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[O-06] ジオパークがつなぐ地球科学と社会 ー10年の成果と課題ー

2018年5月20日(日) 10:45 〜 12:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7ホール)

コンビーナ:松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、市橋 弥生(佐渡市教育委員会)、小原 北士(Mine秋吉台ジオパーク推進協議会、共同)、大野 希一(島原半島ジオパーク協議会事務局)

[O06-P03] 白滝ジオパーク10年の歩み

熊谷 誠1、*佐野 恭平1 (1.白滝ジオパーク)

キーワード:白滝ジオパーク

2008年に遠軽町総務部内にジオパーク推進課を設置し取り組みを開始した白滝ジオパークは,2010年10月に日本ジオパークネットワーク(以下,JGN)への加盟認定を果たした.しかし,4年後の2014年に実施された再認定審査において,「条件付き再認定」との結果を受けた.その背景には,町村合併後の地域住民の参画を促せず,運営主体である推進協議会組織が機能不全に陥ったことが挙げられる.結果として,ジオパーク活動は自治体業務として担当課のみで行われたため,広く関係者が連携した持続可能な運営体制が構築されていないと判断された.

この課題を解決するため,2015年に新協議会へ運営体制を移行し,さらに協議会下部組織として地域住民から選出した委員11名からなるワーキングチーム(以下,WT)を設置した.このWTにおいて,ジオパークに取り組む意義を改めて議論し,地域の持続可能な発展のためにジオパークという手段が有用であるとの合意を得られたことから,今後の活動方針としてマスタープランを策定した.2016年11月に実施された再認定審査では,運営組織の改善とマスタープラン策定までの取り組みが高く評価され,「再認定」が認められた.

本発表では,ジオパーク活動が実現を目指す地域の在り方と審査制度が,地域に何をもたらしたのかについて紹介する.また,本年10月に北海道アポイ岳ユネスコ世界ジオパークにて開催される第9回JGN全国大会における当ジオパークの取り組みについても紹介したい。