日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[EE] 口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-SS 地震学

[S-SS06] CSEP, earthquake forecast testing, and the role of SSE in earthquake occurrence.

2018年5月21日(月) 10:45 〜 12:15 A01 (東京ベイ幕張ホール)

コンビーナ:Schorlemmer Danijel(GFZ German Research Centre for Geosciences)、平田 直(東京大学地震研究所)、Matt Gerstenberger(共同)、鶴岡 弘(東京大学地震研究所)、座長:鶴岡 弘(東京大学地震研究所)、Danijel Schorlemmer(GFZ German Research Centre for Geosciences)、Gerstenberger Matthew(GNS Science, New Zealand)

11:00 〜 11:15

[SSS06-02] 次の地震のマグニチュード予測を探る

*尾形 良彦1,2桂 康一鶴岡 弘2平田 直2 (1.大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所、2.東京大学地震研究所)

キーワード:CSEP 検証、マグニチュード系列、大きな地震の予測

次の地震のマグニチュードの予測は、例えば同じb値(日本の地域基準では b = 0.9)を持つグーテンベルク・リヒター法のような独立した確率分布を仮定することが多い。時空間地震活動のマグニチュード予測手順を上手く特定して地震予測の情報利得を高めたい。この発表では、地震マグニチュードのための3つの予測モデルを調査し評価する。第1のモデルは、位置依存b値によって予測する。第2のモデルは、短期の過去及び近傍の地震のマグニチュード系列の時空間加重移動平均によって大きさを予測する。第3の予測は、地震間クラスタリングの短期的な相関の強さに基づいている。学習期間で推定されたこれらのモデルの予測パフォーマンスは、2008年11月1日から2017年10月31日までのCSEP日本のテスト期間を通して毎回表示されます。最後の例を除いて、予測はb値0.9のGR法則ベースラインG-Rモデルを上回っていません。その理由をいくつかの統計的診断分析によって議論する。