[SVC41-P39] 霧島火山新燃岳2017年噴火の降灰量霧島火山新燃岳2017年噴火の降灰量
キーワード:新燃岳噴火、火山灰、総量、霧島火山、体積
宮崎・鹿児島県境に位置する,霧島火山の新燃岳では2011年に準プリニー式噴火およびブルカノ式噴火が起こった.その新燃岳は2017年10月11日に再び噴火した.この一連の噴火は新燃岳山頂火口内の東縁付近に新たに形成された火口から,火口2 km以遠に火山灰を降下させるものであった.噴火は,10月11~12日と14~17日の2つの時期に分けられる.そのうち,主な降灰は4つの期間の10月11日,12日,14日午前,14日午後から16日早朝にかけて発生した.それぞれの降灰域は,11日は火口から東側,12日は東~北東側,14日午前は北東側,14日午後~16日早朝は北西ないし西側が主である.それぞれの時期の降灰量は107~108 kgオーダーであり,総噴出量は4~8×108 kgである.ただし,この値は火口近傍の層厚が得られていないため,確度は高くない.より詳細な値は,発表当日に紹介する.