日本地球惑星科学連合2019年大会

セッション情報

[J] 口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-CG 地球人間圏科学複合領域・一般

[H-CG31] 原子力と地球惑星科学

2019年5月30日(木) 09:00 〜 10:30 101 (1F)

コンビーナ:笹尾 英嗣(国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 東濃地科学センター)、幡谷 竜太(一般財団法人 電力中央研究所)、竹内 真司(日本大学文理学部地球科学科)、座長:新里 忠史

原子力の平和利用は,エネルギー問題や環境問題等を解決するための糸口になると考えられるが、その一方で,福島第一原子力発電所事故を契機として,原子力施設の耐震安全性,放射性物質の環境動態や放射性廃棄物の処理・処分等の諸問題が顕在化している。また,2017年には高レベル放射性廃棄物地層処分に係る「科学的特性マップ」が公表され,2018年からは同マップに関する対話型全国説明会が開催されるなど,国を中心に地層処分への理解促進に向けた動きが進められ,原子力に対する地球惑星科学に関わる研究者・技術者の説明責任も大きくなっている。本セッションでは,放射性廃棄物の処分に主軸を置き,地層処分や中深度処分の安全性に大きな影響を与える可能性がある,地質環境特性,微生物-核種相互作用,鉱物-水相互作用,セメント-地下水相互作用などに関する発表を広く募集する。加えて,原子力発電所敷地内の活断層やセシウム等の放射性核種の環境動態、汚染除去土壌の減容・再利用など,原子力と地球惑星科学に関連するテーマの発表も歓迎する。これらの発表によって,理学・工学,社会科学といった異文化の交流や協働を促進することを目指す。

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