日本地球惑星科学連合2019年大会

セッション情報

[J] 口頭発表

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[M-IS09] 最新の大気科学:ダスト

2019年5月30日(木) 13:45 〜 15:15 102 (1F)

コンビーナ:石塚 正秀(香川大学)、黒崎 泰典(鳥取大学乾燥地研究センター)、関山 剛(気象庁気象研究所)、長島 佳菜(海洋研究開発機構 地球環境観測研究開発センター)、座長:関山 剛

 鉱物性ダストは強風により、地表面から発生し、地球内を長距離輸送する。その過程で、雲の形成や太陽放射の吸収・散乱により、気象・気候変化をもたらす。また、海洋に沈着すると、植物プランクトンに栄養塩を供給し、光合成を促進させ、雪氷に沈着すると、アルベドの変化をもたらす。日本などアジア地域では、黄砂現象として知られている。この黄砂現象を理解するためには、幅広い分野の融合が必要である。
 発生過程では、乾燥域の地表面条件によってダスト発生量が大きく変化し、その条件を決めるためには、土壌や地形、植生、降水、砂漠、土壌劣化といった分野を扱う。輸送過程では、気象や大気エアロゾル、放射といった分野を扱う。沈着過程では、海洋、雪氷、人や家畜への健康といった分野を扱う。乾燥化や植生の変化は、国の政策や家畜の管理、人口増加といった社会科学的側面も有する。また、ダストや砂丘は地球だけでなく、火星・土星などの他の惑星にも共通する現象である。このように、一つ分野だけでは、ダスト現象を理解することはできず、本セッションを通して、多くの分野の研究者が議論し、情報共有を行うことが重要であり、研究者の交流を進める。

Introduction (13:45 〜 13:55)

15:00 〜 15:15

*河合 慶1西尾 優汰2甲斐 憲次1,3能田 淳4Erdenebadrakh Munkhjargal1,5篠田 雅人1杉本 伸夫6清水 厚6Enkhbaatar Davaanyam5,7Dashdondog Batdorj8 (1.名古屋大学、2.気象庁、3.茨城大学、4.酪農学園大学、5.モンゴル気象水文環境情報研究所、6.国立環境研究所、7.筑波大学、8.モンゴル気象環境監視庁)

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