[ACG39-P03] 都市公園緑地の落葉広葉樹林における下草刈りが林床炭素収支に及ぼす影響
キーワード:下層植生管理、炭素収支、バイオマス、土壌呼吸、土壌炭素
関東平野の平地林は1950年代まで農用林、薪炭林として利用され、農業生産や農家の生活に必要な資材を提供したが、東京都は1980年代から丘陵地公園において雑木林の景観や生物多様性の保全を意識した植生管理が行われた。一方で、都市緑地は京都議定書において都市部におけるほぼ唯一炭素吸収源として位置付けられており、植生管理が都市緑地の炭素収支に及ぼす影響の評価は重要であるが、また未解明な点が多い。将来、生物多様性や景観の保全をしながら、炭素放出の削減が可能な都市緑地の管理を目指しており、そのため、まず下草刈りが都市公園における炭素収支に及ぼす影響を評価した。