日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-02] 地球惑星科学のアウトリーチ

2019年5月26日(日) 15:30 〜 17:00 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 8ホール)

コンビーナ:植木 岳雪(千葉科学大学危機管理学部)、小森 次郎(帝京平成大学)、長谷川 直子(お茶の水女子大学)、大木 聖子(慶應義塾大学 環境情報学部)

[G02-P03] 卓上3Dプリンターによる立体地形模型をつかった地球惑星科学のアウトリーチ

*小森 次郎1 (1.帝京平成大学)

キーワード:学校教育、生涯教育、GSI電子国土Web、ハンズオン、火山地形、事例紹介

2012年頃から3Dプリンターによる立体印刷物を使った地球惑星科学のアウトリーチが行われてきた(芝原,2013など).このような事例はプリンターが大がかりであったり,高価であったことから一般的ではなかったが,特にこの2,3年の低価格化により小規模な研究機関や学校,個人でも導入が現実的となってきた(2016,本弓).したがって,今後は導入,印刷,および活用のノウハウや実施による効果の共有が更に必要となる.

今回,実際に小型・低価格のプリンターによる印刷物をつかって中学,高校,大学,および生涯教育での地学・地理教育を行った.印刷した対象は活火山のほか,花崗岩や石灰岩等の特徴的な地質,氷河,活断層,河岸段丘等の特徴的な地形,および小惑星である.本発表では,今回導入した数万円台の卓上プリンターの概要,印刷と活用例,受講者側の反応について報告する.

・本研究は科学研究費補助金 基盤研究(C)16K04706-A「ボーリングコアを用いた理科地学領域の授業改善:野外自然体験学習の代替として(研究代表者 植木岳雪)」による助成を受けた.
・参考文献:本弓(2016)筑波大附属坂戸高校研究紀要,芝原(2013)地質ニュース)
・本大会内での関連の発表:「山岳地形の理解に対する立体表現地図と3D模型の活用とその効果」(セッション M-IS20 山の科学)