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[HCG33-05] 合理的楽観主義は”閉鎖生態系”地球でどこまで通用するのか 〜人類が持続可能な生存を続けるために必要なこと〜
キーワード:閉鎖生態系、持続可能性、楽観的合理主義
情動と切り離して操作可能な言語を獲得し認知的流動性を得た人類は、イノベーションとその融合、そして分業によって、その歴史の中でかつてない“繁栄”期をむかえているという論考がある。一方で、我々のこの地球上での暮らしそのものが自然環境に対しても社会環境的にも持続可能で安定的なものではないという報告も数多くある。講演者は複雑な社会性の動物でありヒトが未だ飼育技術を確立できていないイルカ類の行動研究を専門とし、(財)環境科学技術研究所によって行われた閉鎖生態系への居住の試み“ミニ地球プロジェクト(2名、最長1ヶ月)”に居住者としてのべ42日間を閉鎖環境下で過ごすという先端的な居住技術研究の実際に触れる経験も得てきた。これらの専門・経験を踏まえ、また、過去・現在のバイオスフィア実験を概観しつつ、人類の地球上での“繁栄”の限界と、人類が地球の生存圏を超えたより広い生存圏を構築しうる可能性を検討し報告する。