日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-CG 地球人間圏科学複合領域・一般

[H-CG34] 原子力災害被災地おける農業再生と風評被害払拭のための教育研究

2019年5月30日(木) 15:30 〜 17:00 202 (2F)

コンビーナ:溝口 勝(東京大学大学院農学生命科学研究科)、座長:溝口 勝(東京大学)、登尾 浩助(明治大学農学部)

16:15 〜 16:30

[HCG34-04] 福島県飯舘村における山菜とキノコによる農業再生

*登尾 浩助1福山 雄大2藤田 理子1杉野 弘明2溝口 勝2 (1.明治大学、2.東京大学)

キーワード:マツタケ、環境測定、土壌環境

山林斜面に生育する山菜やキノコは、将来的には飯舘村の主要な農産物になる可能性がある。 福島第一原子力発電所からの放射性セシウムの降下物は、周辺の地表土壌を汚染した。 汚染された表層土壌の除去は、最近、農地では完了したが、山菜やキノコが生育する森林では実施されていない。 マツタケは、制御された環境下での栽培事例が無いので、日本では貴重な野生キノコの一つである。 マツタケは、飯舘村で農業を再生するための重要な農産物になり得ると考えた。 マツタケの生育環境条件を知るために、リター層の温度と気温を測定した。環境条件の予備結果を報告する。