日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-GI 地球科学一般・情報地球科学

[M-GI37] 情報地球惑星科学と大量データ処理

2019年5月26日(日) 13:45 〜 15:15 301B (3F)

コンビーナ:村田 健史(情報通信研究機構)、本田 理恵(高知大学自然科学系理工学部門)、野々垣 進(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質情報研究部門 情報地質研究グループ)、堀之内 武(北海道大学地球環境科学研究院)、座長:野々垣 進村田 健史(情報通信研究機構)

14:30 〜 14:45

[MGI37-04] 千曲市循環バスを利用した低電力広域通信LoRa環境計測と通信エリアマップ

*水谷 耕平1村田 健史1室山 嘉昭1山本 和憲1村永 和哉2水原 隆道3Praphan Pavarangkoon1 (1.国立研究開発法人情報通信研究機構、2.㈱セック、3.㈱クレアリンクテクノロジー)

キーワード:IoT、LPWA、LoRa、エリアマップ

多くのセンサーをインターネットに接続しデータを集める IoTは重要な基盤技術の一つであり,様々な地域 IoT技術開発が進められ、データ利活用によるサービスの充実や地域課題解決のためのツールとして期待されている。我々は低電力広域通信技術 LPWA(Low Power Wide Area)の一つであるプライベートLoRaによりコミュニティ循環バスを利用し長野県千曲市全域の通信環境計測実験を行った。実験では市北部に立地する更埴庁舎、市南部に立地する戸倉庁舎、市東部に立地する雨宮排水機場の3か所に LoRa中継局を設置した。さらにビーコン発信機を千曲市コミュニティ循環バス(全 9路線) に設置し、路線から中継局を通じてリアルタイムでクラウド サーバにバス位置を伝送しデータベス化した。その結果をエリアマップとして可視化したところ全バス路線の多くのエリアで通信に成功し、LPWAによる市全体の見守りの可能性が確認できた。この実験における不感地帯においても、数台の中継器を追加すれば通信が行える見通しが立った。