JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-HW 水文・陸水・地下水学・水環境

[A-HW31] Surface and subsurface hydrologic models: From uncertainty analysis to water management

コンビーナ:徳永 朋祥(東京大学大学院新領域創成科学研究科環境システム学専攻)、Rene Therrien(Laval University)、Philip Brunner(Center for Hydrogeology and Geothermics, University of Neuchatel )、劉 佳奇(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 環境システム学専攻)

[AHW31-P03] 隆起地形における河川合流角と流域面積の影響:モデル実験と自然地形の比較

*廣崎 凌成1 (1.金沢大学理工学域)

キーワード:合流角、隆起、流域面積

合流角は先行研究によって流域の気候や地下水との密接さによって角度の大きさが決まる傾向があると考えられている(;Devauchelle et al., 2012; Seybold et al., 2013; Kirchner et al., 2017)。しかし、これまでの研究では、合流する河川のスケールを考慮していない。本研究では、人工雨水を排出する隆起した河川流域をシミュレートする物理モデル実験に基づいて、合流点の流域面積の違いと合流角の関係を自然地形と比較して議論する。実験結果は、実験流域の合流点数が少なかったため、さらなる調査が必要であるが、隆起が続く時間が経過するにつれて接合角が大きくなる傾向があることを示した。このような傾向にもかかわらず、各ジャンクションの角度は時間とともにランダムに変動しているように見えたので、異なる時間のデータを異なる流域として組み合わせて統計数を増加した。このような処理の後、流域面積の差が大きいほど、接合角が90°前後に制限される傾向があった。また、2つの天然河川流域、屋久島と阿蘇山の分析では、河川の規模と接合角の範囲との間に類似した関係が示された。これらは、大きな川によって形成された谷の斜面の効果によって引き起こされると考えられる。