JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-03] 小・中・高等学校,大学の地球惑星科学教育

コンビーナ:畠山 正恒(聖光学院中学高等学校)、丹羽 淑博(東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センター)

[G03-P06] ジオパークを活用した京丹後市の小学生理科体験活動の10年

*小長谷 誠1 (1.京都府立峰山高等学校)

キーワード:小学校理科学習、野外学習、ジオパーク、地層と化石、火山と地震、自然環境と海洋ゴミ

山陰海岸ジオパークが世界ジオパークネットワークに加盟した2010年度より、京都府京丹後市では市内の小学6年生を対象に、ジオパークを活用した理科体験活動(大地の学習)を実施している。9月下旬から10月中旬の約一か月間に、午前か午後にマイクロバスを使った半日の野外活動を行い、地層と化石、地震と火山、気象観測機器と防災、琴引浜の自然と環境保全、郷村断層と丹後震災、日本列島の形成と山陰海岸ジオパークなどについて学習している。初年度は約半数の小学校の参加であったが、年々参加校が増加し近年では全ての小学校が参加している。運営は市の教育委員会が事務局となり、小学校教員、高校教員、市のジオパーク担当者からなる京丹後市小学生理科体験活動(大地の学習)推進委員会を作り進めている。見学コースや学習内容の検討を毎年行い、児童に持たせるハンドブックもその内容を毎年更新し充実してきた。2019年度までの10年間で計219回の野外学習を実施し、のべ約5000名の6年生児童が参加した。その10年間にわたる取り組みの概要を紹介する。