JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-GG 地理学

[H-GG01] 自然資源・環境の利用・変化・管理:社会科学と地球科学の接点

コンビーナ:佐々木 達(宮城教育大学)、上田 元(一橋大学・大学院社会学研究科)、古市 剛久(宮城教育大学)、大月 義徳(東北大学大学院理学研究科地学専攻環境地理学講座)

[HGG01-06] 東北地方はいつから米産地となったか?ー資源供給地の再検討ー

*佐々木 達1 (1.宮城教育大学)

キーワード:東北地方、米産地、資源供給地

東北地方はいつごろから米産地として認識されてきたのであろうか。稲は亜熱帯の作物であるために,日本中どこでも栽培に適しているわけではなかった。特に東北地方は米生産には不適地であった。明治期に入ると,稲作が不適地とされた東北地方において全面的に展開した。しかし,相次ぐ不作に見舞われて生産の安定性は確保できなかったにもかかわらず,食料資源を供給する地域として東北は認識されてきた。本報告では,東北地方が米産地として成立したのは,生産調整以降であることを検討する。その際に,資源供給地からの性格変化という視点を導入する。