[HGM03-P04] 名取川下流高水敷における洪水時の流下物質の挙動とその堆積履歴
キーワード:高水敷、洪水、堆積、微地形、名取川、仙台平野
仙台平野を流下する名取川の下流は,戦後に治水工事により連続堤防が築かれ,高水敷部分が氾濫原と切り離された.その後も高水敷は人工的な大きな地形改変が行われずに民地の農地として利用されていたため,もともとの微地形や林地が残されている.堤外地という性格上,洪水時に浸水するとともに,土砂や流木などが流下し,その一部は堆積する.2019年台風19号による出水では,高水敷が2m以上水没した.農地の一部は表面が侵食されたが大部分では堆積が生じた.また,林地の上流側には大量の流木や枝などが引っ掛かり,水害防備林でみられるスクリーニング効果を発揮した.
また,今回の出水により,流路に面した高水敷の一部が侵食され,高水敷を構成する砂礫層が露出した.堆積物の特徴とその中に含まれる人工物,および露頭周辺の植生の観察を基に,高水敷の地下構造と過去の土砂堆積の履歴を検討した.
また,今回の出水により,流路に面した高水敷の一部が侵食され,高水敷を構成する砂礫層が露出した.堆積物の特徴とその中に含まれる人工物,および露頭周辺の植生の観察を基に,高水敷の地下構造と過去の土砂堆積の履歴を検討した.