JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-QR 第四紀学

[H-QR06] 第四紀:ヒトと環境系の時系列ダイナミクス

コンビーナ:小荒井 衛(茨城大学理学部理学科地球環境科学コース)、横山 祐典(東京大学 大気海洋研究所 高解像度環境解析研究センター)、奥村 晃史(広島大学大学院文学研究科)、里口 保文(滋賀県立琵琶湖博物館)

[HQR06-01] 第四紀研究における高精度ー高密度放射性炭素年代測定の重要性

*横山 祐典1宮入 陽介1阿瀬 貴博1 (1.東京大学 大気海洋研究所 高解像度環境解析研究センター)

キーワード:放射性炭素年代測定、古気候、古環境

過去の気候変化を含めた環境変動のメカニズムを解明するには,正確な年代決定が重要とな る.本小論では年代測定,特に放射性炭素を高精度で多数測定することで明らかになってきた新 しい第四紀学的な知見について議論する.サンプリング手法の改良や分析装置の発展に伴 い,わずかな試料でもこれまでよりも短時間で高精度の分析が行えるようになってきたことか ら,過去の氷床変動を含む気候変動やジオハザードに関する知見の深化が進んできた.特に筆者 らの研究グループに所有するシングルステージ加速器質量分析装置を使ってで取り組んできているプロジェクトについて多点高精度分析を行うことで明らかになってきた新知見について紹介する。
参考文献: 高精度年代測定による過去のイベント復元とメカニズム解明: 多点高精度放射性炭素分析・ウラン系列核種分析・ 宇宙線生成核種分析 :第四紀研究 58(p265-286)