[MTT52-10] 津波により励起される大気ラム波のエネルギーに関する理論的考察:インフラサウンドマグニチュードの提唱
★招待講演
キーワード:津波、大気ラム波、インフラサウンド 、微気圧観測
大規模な津波は大気ラム波(地表面に沿って音速で伝わる長周期大気波動)を励起することが知られている(e.g. Arai et al 2011; Mikumo et al 2008). 津波により励起される圧縮性大気擾乱の数値計算の結果(中島、JpGU 2017など)により、このラム波の振幅が、津波の波高に直接比例すること、特に、この振幅が断層運動の rise time に極めて鈍感であることが示された。
本発表では、この性質を用い、津波が励起するラム波のエネルギーと津波の規模の関係を求める。さらに幾つかの単純化を行うことにより、一地点での微気圧観測から推定される津波規模として「インフラサウンド マグニチュード」を定義することが可能であることを議論する。これを、2011年東日本東方沖地震、2004年スマトラ沖地震を含む、いくつかの遠地、近地地震に適用して、その有用性を検証する。
本発表では、この性質を用い、津波が励起するラム波のエネルギーと津波の規模の関係を求める。さらに幾つかの単純化を行うことにより、一地点での微気圧観測から推定される津波規模として「インフラサウンド マグニチュード」を定義することが可能であることを議論する。これを、2011年東日本東方沖地震、2004年スマトラ沖地震を含む、いくつかの遠地、近地地震に適用して、その有用性を検証する。