JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-05] 日本のジオパークから日本列島の成り立ちを知る

コンビーナ:松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、市橋 弥生(佐渡ジオパーク推進協議会)、今井 ひろこ(コムサポートオフィス/和歌山大学国際観光学研究センター)、小原 北士(Mine秋吉台ジオパーク推進協議会)

[O05-P28] 持続可能な地域振興の試みについて~栗駒山麓ジオパーク特産商品「栗駒山麓のめぐみ」の取り組みから~

小林 美月1、*田中 誠也1中川 理絵1 (1.栗駒山麓ジオパーク推進協議会)

キーワード:栗駒山麓ジオパーク、ジオパーク、ジオパーク認定商品、持続可能な開発、地域参画、エンパワーメント

ジオパークにおける経済活動のひとつとして、これまで多くのジオパークで「ジオ商品」や「ジオ食」の開発・活用といった取り組みが行われてきたが、その場所性・地域性を生かした商品は少なかった。

そうした現状において、栗駒山麓ジオパークでは、来訪者や関係者からのジオパーク関連商品の開発を求める声の高まりを受け、栗駒山麓ジオパーク推進協議会の観光・ツーリズム部会・商品開発ワーキンググループを中心として、2015年より「ジオ商品」開発プロジェクトが開始した。その後、プログラム開発にかかる準備期間を経て、2017年にジオパーク特産商品「栗駒山麓のめぐみ」認定制度の取り組みを開始し、物語・実食の2回の審査を通った「食品(飲食店)」「菓子・飲料・おみやげ」「レシピ」の3つの部門から計35品目を認定した。2019年には、第2回募集を行い、6品目を新規認定し、認定商品の総数は41品目となった。

また、当該制度は、地域の事業者にジオパークを利活用いただく上で、持続性ある活発な活動を促すため、2年に1度、認定商品の再認定審査を行う仕組みとしている。再認定審査の対象店舗には、年間販売数の変化、認定商品の販促活動など、認定後2年間の取り組みに対するアンケート調査を行う。

 本発表では、2019年に実施した第1回再認定審査にかかるアンケート結果の考察を基に、持続可能な地域振興への試みについて、今後の展開を述べる。