JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-05] 日本のジオパークから日本列島の成り立ちを知る

コンビーナ:松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、市橋 弥生(佐渡ジオパーク推進協議会)、今井 ひろこ(コムサポートオフィス/和歌山大学国際観光学研究センター)、小原 北士(Mine秋吉台ジオパーク推進協議会)

[O05-P38] ジオパークとのかかわりの中で大学院を作った博物館の活動-兵庫県立人と自然の博物館と山陰海岸ジオパーク-

*先山 徹1 (1.NPO法人地球年代学ネットワーク 地球史研究所)

キーワード:マネジメント、ジオパーク、博物館、生涯教育

人と自然の博物館は1992年に設立された兵庫県立の博物館である。山陰海岸ジオパークが2008年に日本ジオパークとなり、2010年に世界ジオパークとなる過程で、この博物館は大きな役割を果たした。そこで期待されたのは博物館の展示や資料、学術研究機能などではなく、ジオパーク運営への参画と組織体制づくりであった。その後山陰海岸ジオパークが世界ジオパークとして成立していく過程で、博物館にとってジオパークは活動の場へと変化していった。さらに博物館の活動はジオパークを支援する研究組織の設立、さらに兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科の設立へとつながった。このように博物館がジオパークに関わることとなった背景には、その博物館の成り立ちが影響している。ここではその博物館の設立及び進化過程を示し、ジオパークと博物館とのかかわり方について考察する。