[SCG58-28] ゲルの摩擦におけるゆっくりすべりと高速破壊への移行
キーワード:スロー地震、巨大地震、室内実験、ゲル
ゆっくりすべりが単独で終息するのか,それとも高速破壊をトリガーするのかという問題は,巨大地震の発生を予測したりプロセスを理解したりするうえで,極めて重要な問題である.本研究では,ゲルと呼ばれるアナログ物質を用いた室内実験において,上記2つのケースを再現し,すべり速度分布や断層面の応力分布を計測することでそれらの比較を行った.その結果,ゆっくりすべりは基本的に破壊核形成過程として捉えられるが,その際の不均一な応力場が高速破壊への移行に強く影響していることが分かった.講演では,数値計算結果も用いて,実験結果を議論する予定である.