[SSS15-27] 2018年北海道胆振東部地震の動的破壊シミュレーション:非平面断層の役割
平成30年北海道胆振東部地震は,断層面上の位置によって逆断層型のすべりや横ずれ断層型のすべりが混在した,破壊過程に複雑性のある地震である。
本研究では,単純な物理法則,摩擦・応力の条件,余震分布から拘束された6枚の平面断層から構成される非平面断層を考慮に入れたモデルを設定し,境界積分方程式法を用いて動的破壊シミュレーションを行った。
結果として,運動学的なすべりインバージョンの結果から示唆される破壊伝播速度や最終的なすべり分布をある程度再現することに成功し,応力場についてもある程度の拘束を加えることに成功した。
この結果により,破壊過程に複雑性のある地震イベントについても,断層面の複雑性を考慮に入れることによって比較的単純な物理法則を用いて理解しうることが示唆される。
本研究では,単純な物理法則,摩擦・応力の条件,余震分布から拘束された6枚の平面断層から構成される非平面断層を考慮に入れたモデルを設定し,境界積分方程式法を用いて動的破壊シミュレーションを行った。
結果として,運動学的なすべりインバージョンの結果から示唆される破壊伝播速度や最終的なすべり分布をある程度再現することに成功し,応力場についてもある程度の拘束を加えることに成功した。
この結果により,破壊過程に複雑性のある地震イベントについても,断層面の複雑性を考慮に入れることによって比較的単純な物理法則を用いて理解しうることが示唆される。