日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CC 雪氷学・寒冷環境

[A-CC25] ニューノーマルの雪氷学

2021年6月3日(木) 10:45 〜 12:15 Ch.13 (Zoom会場13)

コンビーナ:永井 裕人(早稲田大学 教育学部)、舘山 一孝(国立大学法人 北見工業大学)、石川 守(北海道大学)、紺屋 恵子(海洋研究開発機構)、座長:石川 守(北海道大学)、紺屋 恵子(海洋研究開発機構)

11:45 〜 12:00

[ACC25-11] コロナ禍における研究生活〜アメリカ、コロラド州において〜

★招待講演

*植竹 淳1 (1.北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター)

キーワード:コロナウイルス、コロナ禍、アメリカでの研究

2019年12月に中国で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は瞬く間に世界中に広がった。一年以上たった現在(2021年2月3日)においても収束する見通しすら立たず、研究活動のみならず日常生活にも大きな影響を与えている。

本発表では、発表者が2020年12月まで滞在していたアメリカ、コロラド州における大学での研究状況や活動における変化について報告する。パンデミック後は、教員全てがテレワークの状態であったにもかかわらず、COVID-19に関連するワークショップが主に大学関係者を中心として毎週企画され、新しい研究テーマに対するスピード感を実感した。また11月からは学内で唾液や下水からコロナウイルスを検出するシステムが本格稼働し、12月からはキャンパスに出勤する職員は週一回のコロナ検査が義務付けられるようになった。この検査は極めてシンプルに効率よく実施されていたのに対し、日本政府が実施する成田空港での水際対策としてのコロナ 検査には極めて無駄があるように感じられ、社会構造の違いを改めて実感した。

またCOVID-19のネガティブなニュースに世の中が疲弊していたためか、コロナ禍に発表された自身の研究が『世界一きれいな空気、南氷洋で発見』と題され、筆者たちの予想を遥かに超えて世界的に拡散した事例を紹介する。