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[AOS18-P04] 黒潮流路の時空間変動に関する研究
キーワード:黒潮離岸距離、時間周波数解析
Kawabe (1995)は,本州南岸に沿って流れる黒潮を非大蛇行流路(接岸,離岸)と大蛇行流路という流路パターンとして分類した.その後,黒潮流路の形態に関する研究は多く行われているが,その流路の時間変動特性は議論されていない.したがって,本研究では海面力学高度データから流路を抽出し,黒潮離岸距離に対して時間周波数解析を行った.その結果,紀伊半島沖を堺として東西で明らかな周期性の違いを示した.紀伊半島より西側では,九州南東沖で見られた30日以下,90〜180日,360日における卓越したピークが,紀伊半島沖に向かうに連れて徐々に弱くなった.一方,紀伊半島より東側では,伊豆小笠原海嶺に近づくほど様々な周期に強いピークを持つ様子を捉えることができた.