15:30 〜 15:45
[AAS01-01] 日傘と帽子による都市街区の熱的快適性向上
キーワード:熱的快適性の向上、都市街区、日傘
地球温暖化と都市ヒートアイランドに影響により、都市街区では熱中症への懸念が社会問題化している。暑い屋外環境での過度な熱ストレスを回避するための対策として、日傘や帽子の着用がある。日傘や帽子は移動可能で安価であるため、着用することで都市歩行時の熱ストレス緩和を提供することができる。しかし、日傘や帽子による熱ストレス緩和の効果は先行研究が少なく、ほかの対策との定量的な比較は実施されていない。
本研究では、実際の日本の都市街路において、日傘、帽子、街路樹、ドライミストによる緩和効果を相互比較した。この相互比較のために、the universal thermal climate index(UTCI)が観測された。その結果、街路樹、日傘、帽子、ドライミストの順に暑熱緩和の効果が大きいことが分かった。日傘によるUTCIの低減効果は5.3℃だった。これはUTCIのストレスカテゴリが"Very strong heat stress" から "Strong heat stress"への低減を意味する。また、日傘による緩和効果は、街路樹による効果の約70%に匹敵した。一方、帽子による低減効果は2.3℃だった。
本研究では、実際の日本の都市街路において、日傘、帽子、街路樹、ドライミストによる緩和効果を相互比較した。この相互比較のために、the universal thermal climate index(UTCI)が観測された。その結果、街路樹、日傘、帽子、ドライミストの順に暑熱緩和の効果が大きいことが分かった。日傘によるUTCIの低減効果は5.3℃だった。これはUTCIのストレスカテゴリが"Very strong heat stress" から "Strong heat stress"への低減を意味する。また、日傘による緩和効果は、街路樹による効果の約70%に匹敵した。一方、帽子による低減効果は2.3℃だった。